健診コース
ご挨拶
臼杵市医師会立市民健康管理センター 所長 阿南 章子
私どもの役割は、臼杵市民の皆様が健康に日々過ごされるようにお手伝いをさせていただくことです。
世界に誇る日本の車にしても時には点検整備が必要なように、いかに精巧な人間の体にしても歳を重ねるに従って故障が出てくることがあり、早い時期に病気を発見し、重症化しないように治療することは大事なことと考えます。
その際、基本的な検査を行い、病気の発見の役割を担うのが当センターの仕事です。その結果、精密な検査が必要であれば専門機関に紹介し、正確な診断を仰ぎます。さらに治療が必要であれば、かかりつけの医師にその旨報告しますのでよく相談されて下さい。
当センターでは、毎年1万人以上の市民の皆様の健康診断をさせて頂いており、胃がん、乳がんおよび肺がんなどが年間数例発見され、直ちに専門機関で治療が行われています。
一方生活習慣病についても、糖尿病の重症化による失明や人工透析への移行が予防できたり、高血圧症による脳卒中への進展がかなりの数の人々で未然に防げていると考えます。
以上のように1年に一度の健診が大変大事であることはご理解していただいたと思います。勿論、大部分の方々は検査成績に全く問題ありませんから必要以上に心配されないで下さい。
さて当健康管理センターのもう一つの役割は、健診の検査成績表が市民の方々とかかりつけ医の橋渡しとなり、いざという時のために患者と医師の良好な関係を築かれるようにお手伝いすることです。検査成績表を上手に使ってみて下さい。
どんなに医療が進歩しても、人の命には限りがあり、永遠ではありませんから、その人生を充実したものとしていただきたいと思います。その基本となるのは健康と考えます。