放射線部

 放射線部は、各診療科と共同で放射線診療をおこなう部門で、医師・技師・看護師を初めとした医療スタッフのコミュニケーションに心がけ、チーム医療のもとに患者さまに安心して検査を受けていただけるように努力するとともに、最新医療機器の取り扱いに熟知し、最高の医療画像情報が提供できるよう心がけています。

放射線部 理念
放射線被曝低減に努めます。
撮影技術と知識の向上に努め、チ−ム医療に貢献します。
安心して、検査を受けて頂くために、機器管理を徹底し、患者様に思いやりをもって接します。
放射線部の業務
 放射線部では、放射線技師6名、看護師1名で業務を行っています。放射線機器管理士・放射線管理士・医用画像管理士・マンモグラフィー認定技師などの認定資格を取得した技師を中心に装置の日常管理や、放射線被曝の低減に努めながらよりよい画像が提供できるように努力しています。 地域の開業医の先生方からの検査依頼も受けています。また隣接する臼杵市民健康管理センターにおいても健診業務にあたっています
一般撮影
 胸部や腹部、手や足などの全身のX線写真を撮影しています。 当院では、コンピューテッドラジオグラフィーによる撮影を行っています。 撮影を行った画像はコンピュータにより処理され、PACSと呼ばれるシステムに保存されます。 患者様のX線写真は、従来のフィルムだけでなく画像データとしても保存しています。 そのため各診療科および病棟の端末からからだけでなく、臼杵市内の会員の施設でもリアルタイムに観察可能です。
X線透視診断撮影
 X線TVとも呼ばれ、人体の透視画像をテレビモニター上に映し出す事ができ、テレビのように動画で観察が出来ます。 そのためさまざまな検査、治療に使用されています。検査は、バリウム等の造影剤を飲んでいただいたり、肛門から腸に注入したりしてX線透視下で検査を行います。他には、内視鏡検査における内視鏡の位置確認や様々なチューブ等位置を確認しながら処置が行えるX線装置です。 また骨の位置を確認しながら処置が行えるため骨折の整復にも、使用されます。
CT(Computed Tomography)
 当院では一度に64スライスの画像を得ることの出来る装置を導入しています。
 CT(Computed Tomography)は、X線を体の周囲から照射し、透過したX線量の減衰を測り、そのデータを元に体の断面(輪切り)の写真をコンピュータで計算して画像化する装置です。体内の骨、臓器、空気などの微妙なX線透過の差を細かく濃淡として表すことが出来ます。装置の高性能化と画像の高品位化が進み、検査時間も短縮され画像診断の中心的存在であり、現代医学には無くてはならない有力な医療機器です。
  従来のCTに比べて格段の検査時間短縮が図れました。
また被ばく線量の低減を図ると同時に、体内の情報をより詳細に描出することが出来ます。輪切りの画像(水平断)だけでなく正面からみた画像(冠状断)や横から見た画像(矢状断)も構築が可能です。 このCT装置の特徴ともいえるのが心臓CTの検査であり、心臓の血管の描出、心筋の状態の把握することも可能であり、循環器における心臓病変の診断、治療方針の決定に大いに役立っています。
MRI(磁気共鳴画像診断装置)
 当院では、1.5テスラの磁場強度の最新のMR装置を使用しています。 MRI(磁気共鳴画像診断装置)とは、X線を使うことなく強い磁石と電波を使って体内の状態を検査する方法です。縦、横、斜めと体のあらゆる方向の断面を撮影することが可能ですので、どの部位でも詳しい撮影、診断が出来ます。MRIで使用される磁石や電波は普通の場合は人体への影響はありません。
US 腹部超音波検査
 肝臓・胆嚢・腎臓・脾臓・すい臓・膀胱・前立腺などの臓器の形の異常や内部に病変がないかを検査します。 痛みが殆んどなく簡単に出来る為、最初に行われやすい検査の一つですが病態の把握や経過観察に役立ちます。 検査時間 20分程です。(場合によっては長くかかる事もあります)
検査方法
以下の手順で検査を行います。
1.検査時は腹を捲り上げていただき、スカートやズボンは少し下げ
  お腹を広く出していただきます。
2.検査を始める前に体のゼリーを塗ります。
3.探触子を検査部位に密着させて、臓器を観察していきます。
4.検査が終わりましたら、体のゼリーをふき取って検査終了です。
注意事項
 腹部超音波検査は原則として予約制になっています。