地域医療支援病院 臼杵市医師会立 コスモス病院

薬剤部 業務内容

業務内容

(1) 調剤
オーダリングシステム(電子カルテ)と一包化調剤機器、散剤分包機などの調剤支援システムを連動させ、効率的な調剤を行っています。また、外来は完全院外処方となっているため、調剤は主に入院患者さんが対象となります。特に一包化については、高齢な患者さんの服薬アドヒアランス向上や病棟での配薬ミスの防止に大変役立っています。注射薬調剤については、リフトでの病棟送付の他に、病棟毎の注射薬カートでの払い出しも行っており、病院全体の業務の効率化を図っています。また、医療用麻薬においては看護師への直接手渡しを原則として払い出しを行っています。
(2)製剤
平成24年5月にエアーシャワー付の無菌調製室を新設しています。ハザード室には100%屋外排気型の安全キャビネットを設置し、病院内のすべての抗がん剤を調製しています。
安全キャビネット(1台): クラスⅡタイプB2(100%屋外排気型)
米国バーカー社 ステリルケモガードⅢ
クリーンベンチ(1台): 日科ミクロン NCF-1900S

  
抗がん剤調製実績 年間約200件
調製レジメン 胃癌:XP、S-1/CDDP、S-1/DTX
大腸癌:mFOLFOX6±Bmab or Pmab、FOLFIRI ±Bmab or Pmab、CapeOX、SOX
乳癌 :EC、DTX、FEC100、HAL、Her、Weekly PTX
食道癌:High dose FP
胆道癌:GEM/CDDP
膵癌 :GEM
脳腫瘍:TMZ+Bmab
(3)DI業務
医薬品が安全・有効に使用されることを目的に、厚生労働省やメーカーから届く医薬品情報を収集、整理、保管、提供する業務を行っています。
○各種問い合わせへの対応:医薬品情報全般、注射薬の配合変化 等
○医薬品情報の収集、提供:製薬会社各社から情報収集、院内向けDI紙の作成 等
○オーダー関連:申請医薬品のマスタ登録 等
(4)薬剤管理指導業務
電子カルテシステムを利用して、患者情報収集、服薬指導記録、薬歴管理、薬剤管理指導料の算定などを行っています。現在、本システムが連動された病診連携、薬薬連携などの地域医療ネットワーク“石仏ねっと”を利用しています。
(5)医薬品管理
電子カルテシステムと連動した在庫管理システムを導入しています。
(6)学生実習の受け入れ
指導教官に相当する認定実務実習指導薬剤師を2名配置しています。平成22年度6年制長期実務実習受入数は3名、平成23年度1名、平成24年度2名となっています。平成28年度は1名受け入れ予定となっています。
(7)チーム医療への積極的な参加
○糖尿病教室・心リハ教室
入院・外来患者さんを対象に糖尿病・心臓病の各教室を、週替わりで交互に開催しています。医師、看護師、栄養士、薬剤師、理学療法士、検査技師が講師となり、週5回14時から1時間、当院オリジナルのテキストを用いて講義しています。また、週1回の糖尿病や心臓リハビリテーションのカンファレンスに参加し、チームで検討した治療方針に合わせて服薬指導を行っています。

○退院後健診
糖尿病については、退院後6ヶ後健診に参加しています。

○委員会・回診
下記の委員会や回診に参加し、薬剤師の職能を生かしています。
・薬事審議委員会
・医療安全委員会
・レジメン委員会
・システム委員会
・防災委員会
・感染対策委員会
・NST委員会、回診
・褥瘡委員会、回診
・緩和ケアチーム